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2018.11.05
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メッセージ
U‐NEXTマーケティング代表の溝辺です。昨今、『今後AIで無くなる仕事』がニュースやメディアで騒がれていますが、これについて今回はお話ししたいと思います。AIで仕事が無くなると書いていますが、要は自動化です。一つは、作業・オペレーションの自動化、もう一つは思考の自動化です。
<過去の連載記事>
代表ブログ(第4回):変化に対応せざるを得ないサバンナのライオン
作業の自動化について考えてみます。産業革命はさすがに経験していませんので、自動化の歴史で記憶しているのは、1995年にWindows95が発売され、Microsoft OfficeもライトなGUI(Graphical User Interface)で普及していきました。振り返ればこれが自動化です。
当時は「便利だね~」という声が上がる一方で、「今更、覚えるのは大変だ」など、社内では混沌とした状況になったのを覚えています。世の中の総務業務、管理業務のルールが一新されていくことを、柔軟に取り入れて吸収していく変化に対応する者、最初から諦めている変化できない者の二通りに分かれたのです。言うまでもなく、最初から諦めている者も、強制的に取り組まざるを得ないことになったのは言うまでもありません。
結果、生産性は向上し、大きな経済的効果を生み、これにより不景気を乗り越えただけにほかなりません。過去を振り返っても、自動化の波は止められないのです。
資本主義経済の中において選択肢は無く、また、企業の一社員であっても、避けられることはできないのです。技術革新により、一歩一歩自動化の波は近づいており、積極的に学ぶ者、よくわからないので、目を背ける者。その目を背ける者こそが、まさにゆでガエルになってしまうのです。
また、FA(Factory Automation)の世界では、工程の70%以上の自動化が実に1980年代から進んでいます。
現在においても、自動車をロボットが製造し組み立てたり、おにぎりを握ることもできるようになっていて、多くのプロダクトが知らない間に自動化されているのです。それに気づかずに「あそこのコンビニのおにぎりおいしいよね~」と評価しているのです。俯瞰してみると面白い光景ですね。
もう一つは、思考の自動化についてです。
思考の自動化については個人個人に思考の大きな揺らぎがある為、BtoCの場面では有効ですが、BtoBにはまだまだ適していないと考えています。なので、法人営業における思考の自動化については、最後の最後に取っておくことにしましょう。
BtoCにおける思考の自動化について、ユーザーの属性行動分析に基づき最適化されたものをアウトプットし、プロダクトに反映する、ここまでは現状出来ています。数字は曖昧です。知らず知らずのうちに頭の中で仮説を立て、仮説に寄ったデータを出して検証をしてしまうことがありますよね。つまり、データを作る者の個々の思考や、思考の深度により大きな揺らぎが発生してしまうのです。この課題を解決するため、多面的に、複数の軸でアウトプットするというのが思考の自動化です。これにより、意図したものと違う結果が出ることもあることでしょう。
しかしながら、現状の思考の自動化のレベルはここまでとなっています。
未来にこうなるだろうと、こうなりたいとかの人間らしいWILLは、まだまだおおきな揺らぎのある世界なので、これは時間がかかりそうです。今後はここにも注目していきたいですね。
つらつらとここまで書いておいて、つまり、何が言いたいかというと、誰であろうと自動化から目を背けてはならない、思考の自動化はもうすぐそばまで来ている。そのためには、今一度考え方プロセスの整理をすべきである、ということです。
これにより大きく働き方が変わるということ。その際に今ある仕事が、どういう職種になっているかの想像をし、行動していくこと。行動していくと、確実にオセロの角が取れマーケットチェンジが起こること。
これを意識して日々活動していくことが非常に大事ですね。